フィギュアスケートが上手くなるためには「氷の上にどれだけ下りるか?」だとは思うのですが、やはり陸の上でできることもたくさんあります。
というわけで、陸の上ではないのですが、砂の上でトレーニングが行え、しかもハーネスが使える兵庫県西宮市にあるBEACH HOUSE ONE 夙川さんに通うことになりました。
※2023年2月現在、当施設はハーネストレーニングを行っておりません。
体幹を鍛えるべく夙川のトレーニングジムに通う
ハーネスとは、上の写真のように体を吊るし上げ、クルクル回れる器具なんですが、トレーナーさん(写真左の方)と息が合わないと上手に回れません。
娘も1回、早くジャンプし過ぎてパイプみたいな棒に頭をぶつけてました(笑)
もちろん、ハーネスだけでなく、基本的には体を鍛えるトレーニングジムで、パーソナルトレーニングコースの場合、その人の目的に合ったトレーニングメニューを作ってくれます。
ポイントは、娘の場合フィギュアスケートなので不要な筋肉をつけてはいけません。
「体の美しさやしなやかさ、細いけど強い体」が求められるので、少なくともマッチョになってはいけないわけです。
そのあたりはトレーナーと十分に打ち合わせを行いました。
というか、トレーナーも十分にそのあたりは理解されているようで、フィギュアスケーターに必要な体の使い方や筋肉、体幹、バランスなど、相当勉強されているなと感じました。
(プロなので当然ですね・・・)
ちなみに、ハーネスは日本で使える施設はまだ少ないのですが、羽生結弦選手はじめ、ロシアのトップ選手などみんな使ってジャンプのトレーニングを行っているようです。
楽しみながらトレーニングを行うというスタンス
余談ですが、父である私は体育会系で、実際に10代の頃は野球やラグビーで立ち上がれなくなるまで日々練習したものです。
当時は喉が乾いても水など飲めない時代(?)で、水道の蛇口は針金でグルグル巻きにされていたものでした。
今そんなことやるとニュース沙汰になる時代ですが、体を鍛えるというのは別にスパルタでなくてもいいよなと、最近になって思います。
(もちろん、ぬるま湯ではダメで締めるとこは締めないとダメです)
BEACH HOUSE ONE 夙川さんはあくまで「楽しみながらトレーニング」という方向性で取り組んでおられるようで、まあ娘がまだ8歳という年齢もあるのかもしれませんが、ゲーム要素も取り入れて非常に楽しい雰囲気で初日を終えました。
腕をまっすぐ上げて下ろすだけなんですが、案外苦戦してました・・・
かかとだけをつけて砂の上を歩くんですが、「腕は好きなところでいいよ、上に上げてもいいし横に開いてもいいし、ペンギンさんみたいに歩いてもいいし」とトレーナーに言われ、ペンギン風に歩いている図。
ボールを投げるというトレーニング。ただしこのボール、けっこう重いんです・・・
このあたりはジャンプの際に重要となる部分のよう。太ももの付け根というか、そのあたりの柔軟性やしなりがジャンプの鍵を握るのか!?これは我がスケートの先生も仰ってました。
ケンケンしながら砂の上に置いてある皿みたいなものを右手で拾って、またケンケンして次の皿を拾って、尻もち着いたらまた最初から、、というゲーム。これ、私もなぜか体験時にやらされました・・・
コケてそこまで笑うか、という笑顔です。とても楽しそうです。
仰向けになって膝を上下させて腹筋の下らへんに負荷をかけるトレーニングで、ちょっと言葉では説明できません。背中というかお腹の裏で地面を押してまた上げて、、、というイメージでしょうか。ただ、これをやったあと、もっかいケンケンをやったんですが、バランスが格段に良くなったんです!ちょっと驚きました・・・
トレーニングの最後はハーネス。真剣風な顔をしてます。
笑わんと真剣にやれ!という感じです。
まだ「体の軸」とか「ジャンプしたあと体を締める感覚」というのがイマイチ娘は分かってないのですが、頭で分かってなくてもそれができたときは、ハーネスでも非常にいい感じで回ってましたね。
まとめ
初日を終えた率直な感想ですが、「これはいいかもな」ということ。
まだまだ氷の上でガンガン滑る時間が一番大事な時期だとは思うのですが、変な滑り方をしてても上手くならないし、滑る元となる「体」の根本の部分をしっかり作れるのではないか?と、本当に思いました。
ただやっぱり、氷の上は別の世界です。
陸上で良くなっても体がしっかりできても、氷の上でできなければ何の意味もありませんし、それではただの自己満足になってしまいます。
ビジネスの世界でいうと、著名な人のセミナーに通ったり本を読んだりして自分のレベルがアップした気になってる奴、それと一緒です。
ですから、BEACH HOUSE ONE 夙川さんでのトレーニングを如何にして娘が氷の上で活かしてくれるか、そこに期待しています。